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いつまでもあると思うなバス路線

こんにちは、旅のトラウマ舎のOです。

昨今のバス会社さんの事情についてのおはなし。

あえて「バス路線」としたわけ

「路線バス」と書いてもよかったんですが、今回の話は路線バスに限った話ではないので「バス路線」と表記させていただきました。

つまり、夜行バス・高速バスなんかも今回のお話には絡んできます。

運転手不足の現状

バス会社全体で運転手不足が課題となっています。ニュースにもなっているので、バスにあんまり興味ない方もご存知なのではないでしょうか。

バス運転手“急募” どうする人手不足 短時間1万円の求人も 多様な働き方で人材掘り起こしを 千葉 – NHK 千葉放送局

そもそも若い人が減っている状態ですので自然と人手不足にはなるのですが、特にバス業界全体で不足している状態です。労働条件が厳しいという点や給与面・責任の重さで、志望する人も少なくなっているのかと思います。

運転手経験者のコメントを見ると、もっと生々しいモノもありますが…。

路線バスだけじゃない

運転手不足により、路線バスの運行に影響が出るのはもちろんです。今年に入ってから、運転手不足によるダイヤ改正や路線廃止が大量に発生しています。

(一例)
令和6年10月1日 ダイヤ改正の実施について – 富山地方鉄道株式会社

利便性を考えた増便や路線変更もありますが、運転手不足・労働時間の改善のための減便が多くなっています。

長野の長電バスでは運転手不足のため、去年から日曜日の路線バスの運行を取りやめていましたが、こちらは今年の8月から一部路線で運転が再開しました。これもなかなか異例の事態ですね。

(長電バス)
長野市内路線バスにおける「日曜日の一部運行再開」 について – 長電バス

表面上出てくる問題は路線バスに関わるものが多いですが、高速バスについても同じような状態になっています。

高速バスの事情

高速バスは若干事情が違い、コロナ禍で運休していたものがコロナ明け後も運転手不足や燃料高騰の影響で運転再開せず、ずっと運休のままになっている路線があったりします。

また、バス会社によっては「地域の足を守ることが最優先」ということで、路線バスを残していくために高速バスの運行を削減するのもやむなしとしています。

個人的な感覚として、東京や大阪・名古屋といった大規模都市を発着地にするものは比較的安定して運行されていますが、中規模都市同士や大規模都市と小規模都市を結ぶ路線で今後運休や路線廃止が出てくる可能性が高いと思います。

また、ほかで代替できてしまう路線も切られやすい傾向にあります。

本当に乗って残す

よくローカル線なんかで「乗って残そう◯◯線」なんてプラカードを見かけるかと思いますが、現状では日本全国の路線バスがこの状態です。

利用者が居ない・少ない路線から足を切られていくのは当然のことです。

乗らない人は不便になったと文句を言う権利はありません。いま乗らなかったことで、5年後・10年後にはその路線はもう無くなっているかもしれません。

転職するときに、バスがあれば便利に通勤できたものができなくなっていたり、将来的に不便になることがもしかするとあるかもしれません。

だったら今、路線バスや高速バスを利用してみませんか?

町として存続していくためにも、路線バスは必須の公共交通です。運転手になるのは簡単ではありませんので、一利用者としてなにかできることがないでしょうか。今一度考えてみていただきたいです。

いろいろ書きましたが、あくまで自分は「バス関係の記事を書くことが多いライター」であって、交通関係の専門家では無いのでその点はご了承ください。

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