こんにちは、旅のトラウマ舎のOです。
梅雨が明けて、酷暑が続いている今日このごろ。伊勢でお店をやっていて、観光の方の動きにちょっと変化が見えてきたので今回はそんなお話。
暑さの影響
旅行の3大要素というと、観光・グルメ・宿泊になるかと思います。
今回はその中の「観光」という要素について、暑さで少し変化が見られました。
まずはこのニュースをご覧ください。
いままでは夏暑いとはいえ、外を出歩けないほどの暑さはそこまで多いものではありませんでした。しかし昨年や今年は連日熱中症アラートが出るような暑さ。日本特有のジメジメした気候も相まって、体感気温もかなり高くなっています。
このニュースは京都のことですが、伊勢でも同じようなことが起きています。
神宮にいっておはらい町歩いて、もうちょっと余力があるからほかの観光地に行ってみようか…となっていた行動パターンが変わっているのです。観光もほどほどで切り上げ、早めにチェックイン。行きたいところはあるけれど、日中は暑すぎて動く気にならないので諦める…。といった感じ。
街歩きなんてしてる場合じゃないんですよね。当然です。熱中症の危険もありますし、午前中に汗をかいてしまうとその後気持ち悪いですから、最低限行きたいところだけ行ってあとはゆっくり過ごすのが堅実です。
伊勢は暑さに弱い観光都市
それでも、伊勢に来てくれるならまだよいと思うんです。
しかし伊勢は暑さに弱い観光都市です。
メインの観光スポットである伊勢神宮は当然屋外。おはらい町・おかげ横丁は江戸時代を再現したような町並みのため、半屋内のような飲食店も多く冷房の効きも悪いです。そのうえ、食べ歩きを前提としてようなお店も多いため、混雑時は日陰でゆっくり過ごすこともままなりません。
次に有名な、二見にある夫婦岩も屋外ですね。ほか、伊勢ではありませんが、志摩市にある横山展望台なんかもガッツリ屋外で展望台まで歩く距離もそれなりに長いです。
さらに、外宮の最寄り駅である伊勢市駅・内宮の最寄り駅である五十鈴川駅はまともにクーラーが効いているスペースがほとんどありません。
伊勢市駅前も五十鈴川駅前も、バス待ちは屋外になります。ギリギリ屋根はありますが、それでもしんどいとは思います。
観光を勧められる状況じゃない
この現状を知っていると、とても「暑いけどぜひ伊勢に」なんて言えません。せめて来るなら車で。
ましてや、うちのお店がある河崎なんて歩いてきている場合ではありません。「川沿いの古い町並みを街歩き!」なんて謳っていますが、冗談抜きで熱中症になります。
河崎全体で見ても食事を伴わず気軽に入れる店は少ないですし、自動販売機すらまともにありません。休憩スペースのようなところもなければ、ベンチも少ないです。
さらに、駐車場は河崎の一番端っこ。そこから河崎の町を歩こうとするとうちのお店があるところまでは15分くらいかかります。往復30分です、遠いって。
時間が余ったら、駅前のカフェに入って冷房効いたところで時間つぶしてください。
夏の観光都市の課題
屋外の観光スポットがメインなのはもうどうしようもないですし、他の自治体もそうだと思いますので仕方ないとして、公共交通機関を利用する人に対してはもうちょっと暑さへの配慮をしてあげてほしいところです。
以前 別の記事 でも取り上げましたが…。
そして、観光案内の提案なんかも、できれば暑さに寄り添ったものにしてあげてほしいです。
店側としても何かしら対策を考えないといけないということで、先日は早朝営業をやっていました。集客効果は特に無いですが…。
「昼間だけやってて」「メインの観光地から離れてて」「滞在時間が短くなるような物販店」は夏の間は得に策を講じる必要があると思います。そのまんまうちのことですね。