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【近鉄】五十鈴川駅~賢島駅のすべての特急運転取りやめについて地元民が解説

こんにちは、旅のトラウマ舎のOです。

8月8日の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表に伴い、近鉄でも緊急のダイヤ変更があるようですので、地元民が解説いたします。

ダイヤ変更期間

8月9日(金) 始発 ~ 8月15日(木) 最終列車

変更の影響があるのは主に伊勢志摩エリア

ダイヤ変更点は2つ。おもに伊勢志摩エリアの変更が大きいです。

大阪~名古屋間のノンストップ特急の停車駅追加

特急ひのとりの停車駅が追加されるようです。これの意図は不明です。今回の本題ではないため、スルーさせていただきます。

五十鈴川駅~賢島駅間で特急の運転取りやめ

メインはこちら、影響はそれなりに大きいかと思います。

通常、大阪・京都・名古屋から鳥羽・賢島までは特急一本でいけるのですが、ダイヤ変更期間中は途中の宇治山田駅、もしくは五十鈴川駅までの運行となります。

すべての賢島行き・鳥羽行き特急が、宇治山田行き・五十鈴川行きに変更となります。それと同時に、賢島・鳥羽発の名古屋行き・大阪行き・京都行きの特急がなくなり、すべて五十鈴川発か宇治山田発のどちらかになります。

つまり、名古屋~鳥羽・志摩へ行くには一度、伊勢市駅・宇治山田駅・五十鈴川駅で乗り換える必要が出てきます。

そこまで影響が無いかに思われますが「五十鈴川~賢島の特急が全運休」っていうのは、観光の方が増えるこの時期としてはかなりダメージが大きいです。

ここで、鳥羽駅の時刻表をご覧ください。

どうでしょうか。8時台から17時台で見たところ、40本の列車があるうちの26本が特急列車でした。鳥羽~賢島間はかなり特急の割合が多いということです。

日中の普通列車は五十鈴川駅~鳥羽駅までは1時間に2本ありますが、鳥羽から先は1時間に1本になってしまいます。

しかも、普通列車は2両編成ですので、観光の方がたくさん乗ることになるとかなりの混雑が見込まれます。増結されたりも無いはずですので、チェックイン・アウトの時間帯は覚悟したほうがよさそうですね。

しまかぜ・伊勢志摩ライナーも例外なし

ちなみにですが、もちろんしまかぜや伊勢志摩ライナーも例外ではありません。

8月9日時点でしまかぜも宇治山田行きとして運行しています。

◆ 8月10日追記

近鉄の走行情報を確認したところ、普通列車だけではあまりに混雑しているからか臨時列車を走らせているようでした。

というわけで、実際に駅に行ってどんなもんか確認してきました。

臨時列車の運行エリアは基本的に五十鈴川駅~賢島駅の間、朝熊駅を通過していったので、停車駅はおそらく特急停車駅(五十鈴川・鳥羽・志摩磯部・鵜方)となっているのだと思います。別料金とかは不要のはずです。

五十鈴川駅で特急と連絡を取り、ちょうど乗り換えができるようなタイミングで出発していました。

また、この臨時列車を含めて前後何本かの混雑具合を見てきましたがそこまで酷いものではありませんでした。2両の普通は立ち客が若干居るくらい、臨時列車に関しては4両編成だったので全員が座れていました。

これはあくまで「臨時」ですので、時刻表とかには載っていません。乗り換えのときはアナウンスをよく聞くようにしてくださいね。

リアルタイムの情報はこちらから
近鉄のホームページ

混雑の回避方法

伊勢神宮の最寄り駅である伊勢市駅や五十鈴川駅までは特急が運行していますので、そこまでは特急で問題ないはずです。

特急から普通に乗り換えるときのポイント

このブログに辿り着いた人だけに、特急から普通に乗り換えるときのポイントを2つ教えます。

まずはホームの中央部で普通列車を待つこと。特急は4両~8両で運転されますが、普通列車は2両編成です。特急の一番前の車両から降りて、その場で待っていても2両編成の列車はそこまで来ずもっと手前で停車します。

なので、基本的にはホームの階段付近・伊勢市駅なら改札付近で待っているとよいでしょう。観光シーズンはホームの前のほうからキャリー引いて走ってくる人をよく見かけます。そんで慌てて乗車してきて「いや電車短すぎ~~」って言ってんですよね、舐めるな田舎を。

次に、伊勢市駅で乗り換えること。特急が宇治山田行きや五十鈴川行きだと、終点まで乗りたくなりますが、特に乗り換え連絡が無い場合は伊勢市駅で降りるのがおすすめです。

伊勢市駅から普通列車に乗ればだいたい座れます。そのあと、宇治山田駅・五十鈴川駅と停車していくにつれて、特急からの乗り換えの人が増えて座れなくなっていきます。なのでおすすめは伊勢市駅乗り換えですね。(※追記 8月10日時点で臨時列車の運行があるので、それに乗ることを考えると五十鈴川駅まで乗ったほうがよいかも…)

近鉄以外の交通手段

では、伊勢市内から鳥羽・志摩方面へは近鉄以外だとどのようにアクセスできるでしょうか。

伊勢市内~鳥羽

JR参宮線を利用

ひとつは並行するJRを利用する方法。JRは運休が出ていません。ただ、近鉄の普通列車と変わらず1時間に2本程度です。

JR参宮線時刻表(伊勢市駅)

三重交通バス「CANバス」を利用

伊勢市駅や宇治山田駅・五十鈴川駅のほか、外宮前・内宮前を経由して鳥羽方面へ向かうバスがあります。

三重交通が運行している「CANバス」というバスで、少し遠回りするため時間はかかりますが、観光地からそのまま鳥羽方面へ向かえる、鳥羽でチェックアウトしてからそのまま神宮へ行けるというのば便利です。

CANバス / 三重交通

伊勢市内~志摩

志摩方面へはJRが走っていないので、代替となるのはバスだけです。

三重交通の路線バスを利用

三重交通が伊勢市駅~宇治山田駅~浦田町(内宮近く)を通る、志摩方面への路線バスを運行しています。行き先は「宿浦行き」「御座港行き」です。1時間に1本くらいの運行本数はあるので、志摩の宿の場所次第ですが便利に使えるかもしれません。

ただ、賢島駅周辺のホテルを予約しているならおとなしく近鉄に乗るほうがよさそうです。バスは基本賢島駅までは行かないので。

バス経路・時刻表検索 / 三重交通

パールシャトル

内宮前~志摩市の賢島周辺リゾートホテルを結ぶシャトルバス「パールシャトル」というのもあります。本数が少なく事前予約制ですが、各ホテルの玄関すぐ前までバスが運行しています。

予約サイトがめちゃめちゃ古臭いというのがネックですが、利用を検討してみてもよいかもしれません。実際便利です。

パールシャトル

まとめ

・近鉄の緊急ダイヤ変更は8月9日始発~8月15日最終列車まで
五十鈴川駅~賢島駅間の特急が運転取りやめ、普通列車は通常通り
・しまかぜや伊勢志摩ライナーといった観光特急も例外なし
・緊急の臨時列車も運行しているので、乗り換えの際は放送をよく聞いて
・近鉄以外で移動するなら、伊勢~鳥羽はJRやCANバス・伊勢~志摩は路線バスが使える

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