伊勢神宮やその周りで見られる灯籠(とうろう)。
夜や早朝にはあかりが灯り、神宮の厳かな雰囲気を出すのに一役買っています。
さて、そんな伊勢の灯籠について少しお話させていただきます。
撤去された石灯籠
実はかつて、伊勢神宮周辺には今以上にたくさんの石灯籠が立ち並んでいました。かつてといっても、つい5年くらい前の話です。
あるとき、このような事故が起きてしまいました。
これをきっかけに、市内の落下の危険がある石灯籠が一斉に撤去される動きになったのです。
もちろん、観光の方からはおそらく好評で、先ほども申し上げたように雰囲気づくりにかなり貢献していたものでした。
そのため、当時は伊勢市内でも賛否両論ありました。石でできた灯籠を撤去して、改めて発泡スチロールのものを設置してはどうか。などの案もありました。
しかし、この石灯籠は公的なものではなく不法占用であったため、管理を行う団体などが存在せず、放置されていたのも事実です。
そのため、最終的に危険なものはすべて撤去という措置になりました。
半世紀以上も不法占用となっていた石灯籠の除去に向けた取り組みについて
国土交通省 中部地方整備局 三重河川国道事務所
伊勢の石灯籠の景観と安全の再生
岩崎正彌
石灯籠撤去についての一市民の意見
ここから、完全に主観になります。WEB担当Oの考えです。
「いいじゃん!」
というのが最初の感想でした。
というのも、自転車通学で石灯籠のある道を使っていたのですが、この石灯籠があるせいで道幅が狭くなっており非常に走りにくかったのです。それなりの間隔で石灯籠が設置されているせいで行き違いもしにくく、かなり難儀していました。
また、前述したように管理があまりされていなかったため、実際に近くで見てみると灯籠のガラスが割れていたり、夜間には虫が集まっていたりと、あまりキレイな印象はありませんでした。
無いなら無いでスッキリするし、これがなくなることによってシンボルがなくなるというわけでもないので「いいじゃん!」って感じでございました。
まあ、これはあくまで一市民の意見です。
様々な意見がありましたが、今ではすでに撤去されていますので、これから伊勢に来るという方はちょっと気にして道を見てみると面白いかもしれません。
もともと石灯籠があったところが、露骨に塗りつぶされて道に同化しています。
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