こんにちは、旅のトラウマ舎のOです。
今回は世の中にある「旅人コミュニティ」のおはなしをさせてください。ちょっとだけ、偏見入ってるかもしれませんが許してください…。
旅人コミュニティの特異性
旅人同士で繋がろう!といったコミュニティは、旅の情報共有をメインに置きつつもそれ以外の要素が強いコミュニティだと感じています。
例えば、「旅を通じて成長しよう」とか「旅先の出会いで縁を感じる」とか。
もちろん、世間の旅コミュニティが全てそうではないんですが、一般的に調べて出てくるような旅のコミュニティというのは往々にしてそういった要素を孕みます。
それがダメだというわけではなく、個人的に少し苦手なのです。
確かに旅は好きですし、旅先で出会いがあることもあります。ですがそれはあくまで結果であって、そのために旅をしてるわけじゃないんですよね。成長するために旅をしてるわけじゃないです。
もっと短絡的な娯楽、美味しいものを食べたい・ゆっくり温泉に入りたい・ちょっとだけいい景色がみたい・涼しいところに行きたい・なんとなく一人になりたい…。普段抑制されているところから少しだけ解き放たれたいという、ネガティブでありながらちょっとだけポジティブなモノ、それが旅だと僕は思っています。
もともと旅なんて庶民のものですし。
だから、旅人コミュニティが謳う「成長」「出会い」「縁」というのは、旅というモノのポジティブな部分だけを取り出して都合よく解釈してるように感じてしまうんです。ひねくれてますね。
旅のネガティブな要素
そんな旅人コミュニティでは隠されている旅のネガティブな要素をほどよく拾い集めて運営しているのがこの「旅のトラウマ舎」です。
「トラウマ」というネガティブなワードをブランドの名前に据えたのには「旅は明るい部分だけではなく暗い部分も持ち合わせている」という主張のためでもあります。
宮崎旅行の初日にカメラが壊れたり、青森の温泉で民宿にダブルブッキングされたりといった分かりやすいトラブルもそうですが、もっと心の奥底に潜む暗くてダークな部分も旅には必須の要素だと思っています。
函館に行って周りを中国人に囲まれたときに薄っすらと感じる地方の未来に対する不安なんかも旅を構成する要素のひとつです。
日常も旅の要素
そして、ポジティブでもネガティブでもない「日常」の風景、これもまた旅であります。どちらにも属さない無の感情で過ごす状態、これもまた旅の一瞬なのです。
ハレだけでなくケも旅である、そういう風に私は考えています。
そんな考えで運営されている雑記『旅のトラウマ舎』、今後ともよろしくお願いします。
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