こんにちは、旅のトラウマ舎のOです。
ちょっと前のニュースなんですが、たまたま見かけたのでブログで取り上げたいと思います。
▼伊勢湾フェリーのページはこちら
蒲郡・鳥羽航路特別運航! – 伊勢湾フェリー
鳥羽~蒲郡航路 期間限定復活!?
鳥羽と蒲郡の位置関係はこんな感じ。
通常運行している鳥羽~伊良湖間の伊勢湾フェリーもあるんですが、地図を見ていただければ分かる通り、伊良湖岬は半島のかなり先端に位置しています…。
そのため、豊橋に出るにも伊良湖港からさらに2時間ほどかかり、結局「名古屋周りで行ったほうがええやろ」となりがちなのです。
一方でこの蒲郡航路なら愛知県のカンガルーの懐にえぐるように入り込めるため、復活すればかなり有用な航路になる可能性があります。
蒲郡側の港である「蒲郡竹島ふ頭3号岸壁」はJR東海道本線の蒲郡駅まで徒歩7分。立地的にも相当良いのです。今年の春頃にちょうど蒲郡に行ってきましたが、竹島水族館や温泉があり、エリア的にも十分観光を楽しめるようなところです。
運行日と運賃・ダイヤ
運行日は2024年10月12日・13日・14日の三連休。運賃は前売り券だと3,000円、当日券だと3,600円になります。
高くない?と感じるかもしれませんが、鳥羽港の最寄り駅である中之郷駅から蒲郡駅まで、電車を使った場合の運賃は3,090円です。十分現実的なラインでしょう。
ダイヤは蒲郡発が1日3本、鳥羽発が1日2本となっています。所要時間は2時間10分ですが、電車を使った場合は3時間・特急を使った場合でも2時間40分となるので、所要時間的にもフェリーに軍配が上がります。本数や港へのアクセスは若干ネックですが…。
かつてあった、鳥羽~蒲郡航路
鳥羽~蒲郡の航路はかつていくつかの会社によって運行されていたようです。
定期便があった自体の時刻表を発掘できたので、当時のダイヤをご覧ください。
これは1981年の雑誌に掲載されている時刻表。伊良湖や西浦も経由したうえで、鳥羽~蒲郡間を1時間20分で結んでいます。高速船なんでしょうね。
今回の伊勢湾フェリーの臨時運行はフェリーが使われるはずですので、所要時間は2時間10分となっています。
▼ダイヤ等に関しての詳細はこちら
蒲郡・鳥羽航路特別運航! – 伊勢湾フェリー
今回の臨時運行は社会実験としての側面がある…
そうなんです。今回の運行は単なるイベントとしての限定運行ではなく、しっかり社会実験・実証実験としての側面もあるのです。
蒲郡市のページによると…
・海上交通のターミナルとして竹島ふ頭にどのような機能が必要なのか
・旅客船、鉄道、自動車などの交通結節点としての利便性の評価
・運航に関する事業の可能性を調査
の3つの観点をチェックしているようなのです。
この3つ目がしっかり評価されれば、将来的に定期運行が復活する可能性もあります…!
これ、さすがにスケジュール繰りを無理してでも乗っておく価値がありますね。伊勢志摩と蒲郡の将来のために。
▼蒲郡市のウェブサイトはこちら
旅客船のある港をつくる社会実験第2弾!「蒲郡〜鳥羽間フェリー特別運航」
この記事を見た方で、鳥羽~蒲郡航路に未来を感じる方がおられましたら、ぜひ乗船してみてくださいませ。
そしておそらく、当日アンケートなども実施していると思いますので、そこに感じたことなどを書いてあげると両市や運行会社は喜ぶと思います。
公共交通が縮小していく昨今においては、希望にもなる明るい話題です。蒲郡という町もよい町ですので、ぜひぜひ利用してみてくださいね。