2月15日(水)
朝は7時ごろおき、昨日と同様にパンを食べてゆったり過ごす。函館駅10時発の電車に乗る予定だったので、のんびり過ごそうと思ったが暇を持て余したためちょっと早めに出発して函館駅の様子を見ることに。
これまでの雰囲気で察してはいたものの、案の定函館駅は巨大キャリーケースを引いた外国人観光客で埋め尽くされていた。札幌方面に行く特急に乗るのかな?
お土産でも買おうかと思ったが、荷物が重かったため散策はやめて、乗る予定の列車の1本前の列車に乗る。途中までしか行かないが、適当なところで降りて散策してあとから来る本来乗る列車に乗ればいい。
…というわけで乗車。ここで気づいたけど函館駅めちゃくちゃホーム長い…。体感800mくらいあった。
ほどほどの街中をしばらく走って清川口駅で下車。ちょっと周りを散策してみたものの、図書館的なところは巨大リュックを背負っていくべきではないので断念。駅の前にあったお米屋さんが思いの外充実していたため、お土産をちょっと購入。あとから来た列車に乗って木古内駅へ。
木古内駅は一応新幹線の駅だが、1日あたりの停車本数は多分6本くらい。めっちゃ少ないので観光客らしき人影はほとんどなし。ちなみに、ここの道の駅がとてもよく、広すぎないながらも最低限の設備が整っていて非常にゆっくりできた。お昼にそばも食べれた。
木古内駅からは北海道新幹線で新青森へ。新青森からはJRを乗り継いでこのあと2泊する大鰐温泉へ向かう。この辺もまだ外国人多め。鈍行列車のシートでちゃんと横になって寝始めた欧米系のねーちゃんいてビビる。
大鰐温泉到着
4年ぶり2度目の大鰐温泉に到着。若いカップルなどが一緒に降りたが、みな星野リゾートの送迎バスに乗り込んでいく。すぐ近くに「界 津軽」があるので、そこへ向かう様子。お金あっていいなあ~~
道は分かっているので軽い足取りで宿へ向かう。民宿ながらも男女別の貸切温泉があり、おばあちゃんの人柄もいいので以前泊まった宿と同じ宿にした。
無事到着し、チェックインの旨伝えるとおばあちゃんポカーン。
玄関にはきちんと並んだスリッパが5個、部屋数は5室…。
あっ、これやったな???
1泊だけだったのを一度キャンセルして2泊にしたのだが、それを見たおばあちゃんが2泊キャンセルと勘違いしたようで完全に予約がなかったことになっていた。アナログゆえ仕方のない…。
しかしそこは旅慣れたわたくしと神経の太いおばあちゃんの2人。おばあちゃんに誘導されてとりあえず上がりみかんを食べる。この時、一応「界 津軽」の空室を見る。今日は空いていないものの明日は空きがあるようなので、最悪の場合は4万円払って星野リゾートに泊まるリカバリも考えておく。ちなみに4万円あればこの民宿には10連泊できる。
そして結果から言うと、僕はこの民宿に泊まれた。
どうも、電話で「この日空いているか?」と聞いてきたもののそれ以降連絡が取れないお客が居るらしく、その人の部屋に入っちゃえばいいんじゃないかとのことだった。一応、近くに仲良くしている同じような規模の民宿があり、そちらへ誘導することもできるから大丈夫だ、というのがおばあちゃんの言い分である。
一応、弘前市内のビジネスホテルに当日の空きがあったのでそれも考えていたが、当初の予定通り泊まれるならそれに越したことはないということでありがたく部屋に上がらせてもらった。
荷物を置き、外へ夕食の手配をしに出たところ、近くに前回来た時はなかった惣菜屋さんがオープンしていたのでそこで弁当をお願いする。本当は惣菜を買って帰るつもりだったが、近くなので営業が終わったら配達してくれるとのことでお言葉に甘えてお願いしてしまった。あったけえ。
宿に帰って風呂に入る。出る。玄関から声が聞こえる。
「~~それは話が違うんじゃないですか!?」
…あーーー、これやったな。
まあ十中八九、件のお客さん。僕は決して脱衣所から出てはいけない。いや、出てもいいだろうがここに第三者が入るのはあまりよくない。正確に言うと第三者じゃないけど。
5分ほどして、なんとか納得してもらえたようで部屋に戻る。のちのちおばあちゃんに聞いたら、そのお客さんは誘導しようと思っていた民宿に以前泊まったことがあるようで、そっちの設備に不満があったから今回はこの民宿を選んだとのことらしい。
これはややこしい。
ただ何にせよ一件落着ではあるので、じきに届くお弁当を待つことに。「いやなんかごめんね~」とおばあちゃんと話していたところ、美味しいからと津軽そばを出される。
お弁当頼んだの知ってるよね??
味噌汁のかわりに…とのこと。いやバッチリ1人前のそばありますがな。でも玄関で叱責されていたおばあちゃんの好意を無下にするわけにもいかず、ここは若い力で食べ切ることにする。
満腹状態で部屋に戻って、ちょっと仕事でもするかな~と思ったら今度はめっっちゃ隣の部屋がうるさい!
4人くらいで部屋宴会しているみたいで、それが2時間ほど続く。あくまで民宿なので壁も薄く、しかも洗面やトイレのある共有スペースと近い部屋のため、そのあたりを移動する音もバッチリ聞こえる。
宴会の声は気にならないけど、明らかにトイレの音が聞こえるな~と思ってちょっとタイミング合わせてトイレに行ってみたら ガッツリ扉開けて用を足していた。小便器があるタイプなのでギリギリセーフ。なわけあるか。
音めっちゃ聞こえるねん。家だと思ってるとしても閉めなさい??
そんな感じで牽制のつもりでトイレのタイミングをあわせたものの、改善される雰囲気がなかったので、次のタイミングでまたトイレに行き「音すごい聞こえるんですけど、トイレのドア閉めれませんか???」とだけ言って退散。これで部屋の方もいくらか静かになったので、もやりつつ就寝。
長い一日だった…